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乳がん治療中・治療後のパーソナルトレーニング|安全な運動の始め方

「乳がんの治療中でも運動していい?」「手術後に腕を動かすのが怖い」「体力を戻したいけれど、普通のジムでは不安」。このように感じて、乳がんとパーソナルトレーニングについて調べている方は少なくありません。

先に結論をお伝えすると、体調と治療内容に合わせた運動は、体力や筋力、日常生活の動きやすさを保つための選択肢になります。ただし、乳がんの状態、手術方法、薬物療法、放射線治療、リンパ浮腫、骨の状態などによって安全な内容は変わります。自己判断で始めず、まず主治医や治療チームに運動の可否と制限を確認することが大切です。

この記事は医療診断や治療の代わりになるものではありません。パーソナルトレーナーはがんを治療する立場ではなく、医療機関から示された条件の範囲で運動を支える役割です。運動による治癒や再発予防を保証するものでもありません。

神戸・御影にあるパーソナルジムIZURU代表/伊藤出が解説します。

私は指導歴15年、累計1,500名以上の方をマンツーマンでサポートしてきました。乳がんの治療を経験されたお客様を約4年間、医療行為ではなく運動面から支えた経験もあります。その経験を含め、治療中・治療後の方がパーソナルトレーニングを検討するときに知っておきたい判断基準をお伝えします。

伊藤出のプロフィール

乳がん治療中・治療後にパーソナルトレーニングは受けられる?

主治医から運動を止められておらず、現在の症状や治療に合わせて負荷を調整できるのであれば、パーソナルトレーニングを受けられる可能性があります。診断直後、手術直後、抗がん剤治療中、放射線治療中、ホルモン療法中、経過観察中では、同じ人でも適切な運動が異なります。

「乳がんだから運動はすべて危険」「治療が終われば普通の筋トレをしてよい」と一律には判断できません。重要なのは、病名だけでなく、治療の段階と当日の体調を見ることです。

・主治医から運動の許可が出ているか
・手術部位や再建部位に動作・荷重の制限がないか
・リンパ浮腫、感染、貧血、末梢神経障害などがないか
・骨転移や骨密度低下による骨折リスクがないか
・点滴ポート、PICC、ドレーン、創部への配慮が必要か
・当日に発熱、強い倦怠感、息切れ、めまいがないか

この確認をしたうえで、散歩、呼吸、関節をやさしく動かす運動、低負荷の筋力トレーニングなどから始めます。最初から追い込む必要はありません。

乳がんの方がパーソナルトレーニングを選ぶメリット

1.治療内容とその日の体調に合わせやすい

グループレッスンや決められたプログラムでは、周囲と同じ動きをしようとして無理をすることがあります。マンツーマンなら、今日は歩ける、肩がつっぱる、治療後で疲れやすいといった小さな変化に合わせて内容を変えられます。

体調がよい日は少し進め、疲労が強い日は呼吸や軽い可動域運動だけにする。こうした細かな調整が、続けやすさにつながります。

2.腕や肩をかばう癖に気づきやすい

乳房や腋窩の手術後は、痛みやつっぱりへの不安から腕を上げにくくなったり、片側の肩をすくめたり、身体をねじって動く癖がついたりすることがあります。トレーナーが姿勢と動きを観察すると、本人が気づきにくい代償動作を確認できます。

ただし、トレーナーが傷や組織を無理に伸ばすことはありません。医療機関から指示された可動域と時期を守り、痛みを我慢しない範囲で進めます。

3.体力低下に合わせて負荷を数値化できる

治療中は、以前できた運動が急にきつく感じられることがあります。重さや回数だけで判断せず、会話ができる強度か、息切れはどの程度か、翌日まで疲労が残らないかを確認します。

「できたか、できないか」ではなく、「安全に終えられたか」「生活に悪影響が出なかったか」を基準にすると、焦らず段階を上げられます。

4.運動への不安をその場で相談できる

胸や脇の違和感、腕のむくみ、薬の副作用があると、どの動作が安全なのか不安になりやすいものです。マンツーマンでは、開始前に症状を共有し、中止基準も決められます。

一方で、症状の原因をトレーナーが診断してはいけません。医療判断が必要な変化は、運動を中止して主治医や看護師へつなぐことが安全な指導です。

乳がん治療中・治療後の運動で期待できること

適切な身体活動や運動は、体力や筋力、移動能力を保ち、治療や安静で落ちた日常活動を取り戻す助けになります。人によっては、倦怠感、気分、睡眠、生活の質を整える一助にもなります。

・歩く、階段を上る、買い物をする体力を保つ
・下半身や体幹の筋力低下を抑える
・肩や腕を日常生活で使いやすくする
・転倒を予防するためのバランス能力を保つ
・運動習慣を取り戻し、自分の身体への安心感を高める
・体重管理や骨の健康を支える生活習慣をつくる

これらはすべて個人差があります。運動は乳がんそのものを治す治療ではなく、標準治療の代わりにもなりません。「運動すれば再発しない」「筋トレでがんが消える」といった説明をするジムは避けてください。

治療の段階別|運動を始めるときの注意点

診断後から手術前

検査や治療方針の決定で心身の負担が大きい時期です。無理に鍛えるよりも、体調が許す範囲の散歩、呼吸、軽い全身運動で活動量を保つことを考えます。手術予定がある場合は、医療機関から術前運動の説明を受けているか確認しましょう。

不安や不眠が強い日は、運動を休むことも選択肢です。運動量を増やすことより、食事、睡眠、通院を優先します。

乳房手術・リンパ節手術の直後

手術後は、創部、ドレーン、腕を動かせる範囲、荷物を持てる時期が手術方法によって異なります。退院時に教わった運動や生活上の注意を最優先にしてください。

傷が治っていない段階で、腕を強く引く、胸を大きく伸ばす、重い物を持つ、床に胸をつける運動などは適さない場合があります。痛みやつっぱりを我慢して可動域を広げることもしません。

乳房再建を受けた方は、再建方法や術後経過によって制限が異なります。胸部だけでなく、腹部や背中など組織を採取した部位への配慮も必要です。必ず形成外科を含む治療チームの指示を確認してください。

抗がん剤治療中

抗がん剤治療中は、倦怠感、吐き気、食欲低下、貧血、感染しやすさ、血小板減少、しびれなどが起こることがあります。治療直後と次の治療前では体調が違うため、固定メニューでは対応しにくい時期です。

・発熱や感染症状がある日は運動しない
・強い貧血や息切れがある場合は医師へ相談する
・出血しやすい時期は衝突や転倒の危険がある運動を避ける
・足裏のしびれや感覚低下がある場合は転倒対策を行う
・吐き気、下痢、脱水がある日は回復を優先する
・白血球が低い時期に公共ジムを利用してよいか治療チームへ確認する

体調がよい日でも、以前の重量を基準にしません。5〜10分の軽い歩行や椅子を使った運動から反応を見ます。

放射線治療中

放射線治療中は疲れやすさや皮膚の赤み、乾燥、痛みが出ることがあります。照射部位を強くこする動き、熱がこもる服装、皮膚を圧迫する器具が負担になる場合があります。

汗や摩擦への対応は自己流にせず、スキンケアを含めて放射線治療の担当者に確認します。軽い運動ができる日もありますが、皮膚症状や全身状態が悪い日は休みます。

ホルモン療法中

ホルモン療法では、関節のこわばり、筋肉痛、ほてり、疲れやすさなどを感じる方がいます。また、薬剤や閉経状態によって骨密度への配慮が必要になることがあります。

ウォーキングや筋力トレーニングは体力や骨の健康を支える選択肢ですが、関節痛を無視して負荷を上げるのは禁物です。骨密度検査の結果や骨折歴がある場合は、主治医に安全な負荷を確認します。

治療が一段落した後

治療終了後も、すぐに治療前と同じ体力へ戻るとは限りません。疲労、肩の動かしにくさ、しびれ、体重変化、治療への不安が残ることがあります。

数週間単位で少しずつ活動を増やし、翌日の疲れや痛みを記録します。「早く元に戻さなければ」と追い込むよりも、生活を安定させながら続ける方が結果的に運動習慣をつくりやすくなります。

リンパ浮腫が心配な場合の筋トレ

乳がんの手術や放射線治療後には、腕や胸、脇などにリンパ浮腫が起こることがあります。だからといって腕を一切使わない方がよいとは限りません。適切な身体活動は大切ですが、急に強い運動を始めたり、皮膚を傷つけたりすることは避けます。

筋力トレーニングを行う場合は、軽い負荷から始め、回数や重量を一度に増やさず、運動前後と翌日の変化を確認します。

・腕や手のむくみが増えていないか
・指輪、時計、衣服がきつく感じないか
・腕に重だるさ、張り、痛みがないか
・皮膚に赤み、熱感、傷がないか
・左右差が急に大きくなっていないか

圧迫着を運動中に使うかどうかは、専門医やリンパ浮腫療法士などの指示に従ってください。トレーナーが自己判断で圧迫を勧めたり、むくんだ部位を強く揉んだりするべきではありません。

腕や胸が急に赤く腫れ、熱を持つ、痛む、発熱を伴う場合は蜂窩織炎なども考えられます。運動を中止し、早めに医療機関へ連絡してください。

骨転移・骨粗しょう症がある場合は必ず個別確認する

乳がんでは、骨転移や治療に伴う骨密度低下が問題になることがあります。骨に負担をかける運動がすべて禁止されるわけではありませんが、病変の場所や骨の強度によって骨折リスクが大きく異なります。

骨転移がある、疑われている、新しい骨の痛みがある、骨粗しょう症と診断された、骨折歴がある場合は、運動前に主治医やリハビリ専門職へ相談してください。

・病変部へ強い荷重をかけない
・反動を使った動きや強いねじりを避ける
・ジャンプや衝撃動作を自己判断で行わない
・新しく出た局所的な骨の痛みを筋肉痛と決めつけない
・転倒しにくい環境と補助方法を整える

トレーナーには、医療機関から示された禁止動作や荷重制限を具体的に伝えてください。制限が不明なまま高重量トレーニングを始めるべきではありません。

乳がんの方に向く運動の基本

呼吸とリラックス

治療や不安で呼吸が浅くなり、首や肩に力が入り続けることがあります。まず楽な姿勢で息を吐き、胸郭や背中が無理なく動く感覚をつくります。

深く吸おうと力む必要はありません。痛み、息苦しさ、めまいが出ない自然な呼吸から始めます。

肩・腕のやさしい可動域運動

医療機関から許可された範囲で、手指、肘、肩甲骨、肩を少しずつ動かします。壁や机を使って腕の重さを支えると、力みを抑えやすくなります。

可動域の広さを競うのではなく、痛みやつっぱりが増えない範囲を反復します。術後早期は、病院から教わった運動を優先してください。

ウォーキングなどの有酸素運動

外を歩くのが不安なら、室内で数分歩く、椅子から立って部屋を一周する方法でも構いません。会話ができる程度の強度を目安に、短時間から始めます。

10分続けられない日は、2〜3分を何回かに分けます。長さよりも、体調を悪化させずに終えることを優先します。

低負荷の筋力トレーニング

椅子からの立ち座り、かかとの上げ下げ、軽いゴムバンド、壁を使った運動などから始められます。下半身と体幹も含めて全身を動かすことで、日常生活に必要な力を保ちやすくなります。

上半身は、手術部位、可動域、リンパ浮腫の状態を確認し、軽い負荷を丁寧に扱います。息を止めて踏ん張る、高回数で追い込む、痛みを我慢する方法は避けます。

バランス運動

末梢神経障害で足の感覚が低下している場合や、筋力が落ちた場合は転倒に注意が必要です。壁や椅子につかまれる場所で、足踏みや重心移動などを行います。

目を閉じる、不安定な器具に乗るといった難しい課題から始める必要はありません。

パーソナルトレーニングの初回の流れ

1.治療状況と運動制限を確認する

診断名だけでなく、手術日と術式、リンパ節への処置、再建の有無、治療薬、放射線治療、現在の症状、医療機関からの指示を確認します。共有したくない情報まで話す必要はありませんが、安全に関わることは伝えてください。

2.目標を生活動作から決める

「筋肉をつける」だけではなく、洗濯物を干したい、買い物へ行きたい、仕事へ戻りたい、旅行を楽しみたいなど、生活に結びつく目標を設定します。

3.姿勢・呼吸・動きを確認する

肩の高さ、腕の上げやすさ、立ち座り、歩行、バランスを痛みのない範囲で確認します。数値を測ることが目的ではなく、その日の出発点を知るためです。

4.身体をゆるめて整える

IZURUでは、いきなり重い筋トレを行いません。呼吸を整え、力みやすい首、肩、背中、股関節などをやさしく動かし、全身を動かしやすい状態へ整えます。

「筋肉をゆるめて整えてから鍛える」のが、初心者や体力に不安がある方への基本方針です。ただし、手術部位やむくみを強く押す施術は行わず、医療上の制限を守ります。

5.低負荷の運動を試し、反応を見る

呼吸、立ち座り、歩行などを少量行い、息切れ、痛み、むくみ、疲労を確認します。初回は「どこまでできるか試す日」ではなく、安全に続けられる量を探す日です。

6.自宅で行う内容を1〜3個に絞る

体調が変わりやすい時期に、複雑な宿題を増やす必要はありません。1〜5分でできる呼吸、肩の運動、散歩などから選びます。やらない日があっても失敗ではありません。

体力が落ちている方向けのメニュー例

以下は一般例です。実際には、主治医の許可、治療日程、症状、手術部位に合わせて変更します。

・体調確認:2〜3分
・自然な呼吸と手足の運動:3〜5分
・肩甲骨や肩の可動域運動:3〜5分
・椅子からの立ち座り:5〜8回を1〜2セット
・壁や椅子を使った下半身運動:各5〜10回
・室内歩行または自転車:3〜10分
・整理運動と運動後の症状確認:3〜5分

合計15〜30分でも十分なスタートです。疲労が強ければ、呼吸と歩行を合わせて5分だけにすることもあります。

4週間の進め方の一例

1週目:安全な範囲を知る

運動前後の体調を記録し、どの程度なら翌日に疲れを残さないかを確認します。新しい種目を増やしすぎません。

2週目:短い運動を分けて行う

1回10分が難しければ、朝と夕方に3〜5分ずつ行います。歩数や消費カロリーを追うより、生活の中で身体を動かす回数を増やします。

3週目:全身の筋力運動を少し増やす

症状が安定していれば、立ち座りやかかと上げの回数を少し増やします。上半身の負荷は、腕や胸の張り、むくみを確認しながら一段階ずつ進めます。

4週目:生活の変化を振り返る

運動の回数だけでなく、買い物が楽になった、階段後の息切れが減った、腕を使う不安が小さくなったなどを振り返ります。疲れが増えているなら、量を減らして再調整します。

頻度は週1〜2回からでもよい

パーソナルトレーニングの頻度は、週1〜2回が一つの目安です。ただし、治療中は毎週同じ体調とは限りません。治療直後は休み、体調が戻る時期に行うなど、通院予定に合わせます。

ジム以外では、数分の散歩や可動域運動を無理のない日に行います。週の合計時間を急いで増やす必要はありません。続けられた量が、その時点での適量です。

運動習慣が安定し、医療上の問題がなければ、歩行時間や筋トレのセット数を徐々に増やします。増やす要素は、時間・回数・重さのうち一つにすると反応を判断しやすくなります。

効果を感じるまでの期間

軽い運動後に気分や身体の軽さを感じる方もいれば、疲労の波があり変化を感じにくい方もいます。数週間で歩行や立ち座りが楽になることもありますが、治療内容や副作用による個人差が大きいため、期間を断定できません。

・当日:気分、呼吸、身体の動かしやすさ
・2〜4週間:運動への不安、習慣化、日常活動量
・1〜3か月:歩行、立ち座り、筋力、疲れ方
・それ以降:生活に必要な体力と自信の維持

体重や見た目だけで判断すると、必要な回復を見落とすことがあります。治療中・治療後は、食事が取れているか、眠れているか、日常生活を送れているかも大切な指標です。

運動を中止し、医療機関へ相談したい症状

次の症状があるときは、トレーニングを始めず、または途中で中止し、治療チームへ相談してください。緊急性が高いと感じる場合は救急受診を検討します。

・発熱、悪寒、感染を疑う症状
・創部の出血、膿、強い赤み、熱感、痛みの増加
・腕、胸、脇の急な腫れ、赤み、熱感
・新しく出た、または強くなる局所的な骨の痛み
・胸痛、安静でも続く強い息苦しさ
・めまい、ふらつき、失神
・片脚の急な腫れや痛み
・止まりにくい出血や広がるあざ
・急な筋力低下、感覚の変化、歩きにくさ
・いつもと明らかに違う強い倦怠感

発熱時の連絡基準は治療内容によって異なります。抗がん剤治療中の方は、「何度以上で、どこへ連絡するか」をあらかじめ医療機関に確認しておきましょう。

食事で大切にしたいこと

乳がん治療中の食事は、極端に制限するよりも、必要なエネルギーとたんぱく質、水分を確保することが基本です。副作用で食べにくいときは、少量を複数回に分けるなど、続けやすい方法を選びます。

野菜、果物、穀類、豆類、魚、肉、卵、乳製品などを体調に合わせて組み合わせ、加工度の低い食品を中心にする考え方は、一般的な健康管理に役立ちます。ただし、特定の食品やサプリメントが乳がんを治す、再発を防ぐと断定できるものではありません。

治療薬とサプリメント、健康食品、ハーブが相互作用する場合があります。自己判断で始めず、主治医、薬剤師、管理栄養士へ確認してください。食欲低下や体重減少が続く場合は、減量より栄養確保を優先します。

ホルモン療法などで体重が増えた場合も、急な食事制限は避けます。まず体調を安定させ、歩行や筋トレを少しずつ続け、食事量を専門家と調整します。

乳がんの方がパーソナルトレーニングで失敗しやすい例

治療前と同じ重さから再開する

以前できた重さは、現在の基準ではありません。疲労、貧血、神経症状、手術後の可動域を考慮し、軽すぎると感じる程度から反応を見ます。

痛みやむくみを「効いている証拠」と考える

筋肉の刺激と、治療に関係する症状は区別が必要です。腕の張りや腫れ、熱感、鋭い痛みを我慢して続けてはいけません。

体調が悪くても予約を優先する

治療中は予定変更が起こって当然です。キャンセルしにくい契約や、休むことを責める指導では継続が負担になります。

医学的な説明をトレーナーだけで判断する

薬の副作用、再発、リンパ浮腫、骨転移の診断は医療機関の役割です。トレーナーの経験談だけで治療方針や服薬を変えないでください。

短期間の減量を最優先にする

治療中・治療後の身体は、回復のための栄養と休養を必要とします。体重を急いで落とすことで体力や筋肉量が低下すれば、日常生活がつらくなる可能性があります。

パーソナルジムを選ぶ7つのポイント

・乳がんを治す、再発を防ぐなどと断言しない
・診断や治療へ介入せず、医療との境界を守る
・手術、再建、薬物療法、放射線、リンパ浮腫を確認する
・体調に応じて当日のメニューを変更できる
・痛みや疲労を我慢させない
・同じ担当者が経過を継続して見られる
・休会、変更、キャンセルの条件が治療中でも利用しやすい

資格名だけでなく、分からないことを分からないと言い、医療機関への確認を促せるかを見てください。安全なトレーナーは、できることとできないことを明確にします。

体験時にトレーナーへ聞きたい質問

・治療中で体調が変わる場合、当日に内容を変更できますか
・手術部位やリンパ浮腫へ、どのように配慮しますか
・医師から運動制限が出た場合、対応できますか
・発熱やむくみが出たときの中止基準はありますか
・重い筋トレをしない選択はできますか
・担当者は毎回同じですか
・通院による日程変更や休会の条件はどうなっていますか
・自宅で行う運動も提案してもらえますか

質問に対して曖昧な精神論で答える、医療機関への相談を否定する、必ず良くなると断言する場合は慎重に判断してください。

IZURUで行う乳がん治療中・治療後の運動サポート

IZURUは、神戸市東灘区、阪神御影駅から徒歩3分のパーソナルジムです。すべてのセッションを代表の伊藤出が担当し、毎回の体調と動きの変化を継続して確認します。

初心者の方や体力に不安がある方には、まず呼吸と筋肉の緊張を整え、無理なく動ける状態をつくってから必要な筋力トレーニングへ進みます。一般的な高強度メニューを一律に当てはめることはありません。

乳がんの治療を経験されたお客様を約4年間サポートした経験がありますが、それは医療専門資格や治療実績を意味するものではありません。主治医の判断を最優先にし、運動支援の範囲を守って対応します。

遠方の方は、医療上の安全を確認できる場合に限り、オンラインパーソナルトレーニングも選択肢になります。画面越しでは確認できる情報に限界があるため、症状が不安定な場合は対面の医療・リハビリを優先してください。

よくある質問

Q.乳がんの手術後、いつから筋トレできますか?

一律の時期は決められません。術式、リンパ節への処置、乳房再建、創部やドレーンの状態によって異なります。退院時の指示を確認し、上半身の筋トレを始める前に主治医やリハビリ担当者へ相談してください。

Q.腕を鍛えるとリンパ浮腫になりますか?

腕の運動をすべて避ける必要があるとは限りません。ただし、急に強い負荷をかけることは避け、軽い負荷から段階的に進めます。むくみ、重さ、張り、赤み、熱感が出た場合は中止し、医療機関へ相談してください。

Q.抗がん剤治療中でも通えますか?

主治医が運動を許可し、発熱、感染、強い貧血、出血リスクなどがなければ、軽い運動ができる場合があります。血液検査や治療日程による制限を治療チームに確認してください。

Q.放射線治療中は汗をかいても大丈夫ですか?

皮膚症状や照射部位によって異なります。摩擦、熱、衣服の刺激が負担になる場合があるため、放射線治療の担当者に運動とスキンケアの注意点を確認しましょう。

Q.ホルモン療法による体重増加にも対応できますか?

運動と食事の習慣づくりは可能です。ただし、急激な減量ではなく、関節痛、骨密度、疲労を考慮して進めます。薬を中断したり変更したりする判断は必ず主治医へ相談してください。

Q.骨転移があってもパーソナルトレーニングできますか?

病変部位や骨折リスクに応じた専門的な判断が必要です。主治医やがんリハビリテーションの専門職から、禁止動作と許可される負荷を具体的に確認できるまでは、一般的な筋トレを始めないでください。

Q.乳房再建後でも受けられますか?

受けられる可能性はありますが、再建方法と術後経過によって制限が異なります。形成外科の指示を確認し、胸部や組織採取部位へ負担をかけない内容から始めます。

Q.体力がほとんどなくても大丈夫ですか?

医療上の許可があれば、椅子での呼吸や数分の歩行から始められます。最初から60分動き続ける必要はありません。体調に応じて休憩を取り、短時間で終える日も設けます。

Q.医師には何を確認すればよいですか?

運動してよい時期、腕を上げられる範囲、持てる重さ、避ける動作、リンパ浮腫への注意、骨の状態、治療日の運動、発熱時の連絡基準を確認すると、トレーナーへ伝えやすくなります。

Q.週何回通えば効果がありますか?

週1〜2回は一例ですが、治療中は回数より安全性が優先です。短い自宅運動を組み合わせ、体調を悪化させずに続けられる頻度を探します。効果が出る時期や程度には個人差があります。

まとめ|医療と連携し、今の身体に合う小さな一歩から

乳がん治療中・治療後のパーソナルトレーニングは、体力や筋力、日常生活の動きやすさを支える選択肢です。マンツーマンであれば、手術後の腕の動かしにくさ、治療に伴う疲労、体調の波に合わせて運動を調整しやすくなります。

ただし、乳がんの治療や再発予防を目的とした医療行為ではありません。手術、再建、抗がん剤、放射線、ホルモン療法、リンパ浮腫、骨転移などの条件を主治医へ確認し、医療機関から示された範囲で行うことが前提です。

・主治医や治療チームに運動の可否を確認する
・軽い運動から始め、一度に増やさない
・痛み、むくみ、発熱、強い疲労を我慢しない
・治療効果を断言するトレーナーを選ばない
・できない日を責めず、生活に合う形で続ける

今の身体に合う小さな運動を積み重ねることが、生活を取り戻す一歩になります。

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・IZURUのプログラム一覧
・パーソナルトレーニング時のよくある質問
・お客様の感想・変化
・オンラインパーソナルトレーニング

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・パニック障害とパーソナルトレーニング|安全な始め方
・筋トレ初心者こそパーソナルトレーニングがおすすめ
・IZURU代表・伊藤出のプロフィール

参考情報

・国立がん研究センター がん情報サービス「リンパ浮腫」
・国立がん研究センター がん情報サービス「リンパ浮腫Q&A」
・国立がん研究センター がん情報サービス「がんのリハビリテーション」
・Exercise Guidelines for Cancer Survivors: Consensus Statement

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IZURU代表 / 伊藤 出

パーソナルトレーナー歴13年。心理カウンセラー・アスリートフードマイスター。カラダとココロの悩みを“根本改善”する。3ヶ月-11.3cm脚やせ、9ヶ月-17kgのダイエット成功などの指導実績。日本ボクシングミニマム級1位・プロ野球選手・モデルなどの指導経歴。

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パーソナルトレーニングジムIZURU代表|パーソナルトレーナー歴15年|心理カウンセラー|アスリートフードマイスター|コンセプト「カラダとココロの悩みを“根本改善”する」|9ヶ月-17kgの指導実績|元板前・球児|3児の父親|一緒に変わろう、自信をつけよう。

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