普段ぽっこりお腹なのに、寝るとへこむ。こういう方は、意外と多いんですね。でも実はこれ、病気や不調の可能性は低い。腸腰筋を緩めたり立ち方を改善すれば、常にお腹が凹んだ状態になります。
この記事では、
・ぽっこりお腹はなぜ寝るとへこむのか
・寝てへこむぽっこりお腹を根本的に引っ込める方法
などを解説します。
今回の記事の内容
なぜ?寝るとぽっこりお腹がへこむ理由
日頃立つと、こんな感じにお腹がぽっこり出ていませんか?
でも仰向けに寝ると、お腹が凹む。
これは、以下の原因が考えられます。
立ち方が悪いだけ
1つ目の原因は、
お腹がぽっこり出るような立ち方になっている
ということ。自然な状態で立てると、脂肪が多くない限りお腹は出ません。ただ骨盤の位置が不自然になり、立ち方が崩れるとお腹が出ます。
もし立ち方が崩れてお腹が出ている場合、重力から解放された仰向けになるとお腹は凹んだように感じます。
このようにまず考えられるのは、
・そもそもお腹がぽっこり出ているわけではない
・お腹がぽっこり出るような立ち方になっているだけ
・だから仰向けに寝るとお腹がへこむ
ということです。
重心の位置が下がっている
2つ目の原因は、
重心の位置が下がっている
ということ。日頃立ったり歩くときなど、重心は胸や頭におくと体を操作しやすいんですね。
ただ日常生活で、
・背中を丸めて椅子に座る
・背もたれにもたれて座る
・ソファでだらしなく座る
などが癖づいていると、重心の位置が下がります。すると、身体が縦につぶれて立ち姿勢も崩れるんですね。その結果、自然な状態と比べるとかなりお腹がぽっこり出てしまう。
ただこれは立っているときに起こることであり、仰向けに寝て重力から解放されると、姿勢の崩れが改善してお腹が凹んだように感じます。この場合も、お腹がぽっこり出る姿勢が原因だったため、寝てしまえばお腹が引っ込むというわけですね。
腸腰筋が硬く張っている
3つ目の原因は、
腸腰筋が緊張している
ということ。腸腰筋は、この筋肉ですね。
主な働きは、
骨盤を前傾させる作用
があり、硬く緊張すると出っ尻状態になります。これも自然な状態と比べると、お腹の違いは一目瞭然。
もし、
・両膝を立てて寝るとお腹が凹む
・両脚を伸ばして寝るとぽっこりお腹が出る
という方は、腸腰筋の硬さが影響してお腹が出ています。
立つとお腹がぽっこり、両膝を立てて寝るとお腹が凹む。そういう方は、腸腰筋の硬さが関係しています。
シンプルに脂肪量が多い
4つ目の原因は、
シンプルに脂肪量が多い
ということ。お腹の脂肪が多く立ち姿勢が崩れると、ぽっこりお腹は目立ちます。
ただそういう方が仰向けに寝て重力から解放されると、前側に溜まっていた脂肪分がお腹の両サイドに移動する可能性があります。
この場合も「寝るとお腹がへこむ」という感覚になる可能性があるんですね。
ではこういった原因でお腹が変化する場合、どうすれば根本的にお腹を引っ込められるのでしょうか?
寝てへこむぽっこりお腹を根本的に引っ込める方法①:自然体に直す
まず最初に行ってほしいのは、
全身の筋肉を緩めて、自然体に直す
ということです。これだけで立った時にも、お腹が凹んだ状態になります。以下の4つの体操で全身が緩むので、まずは全身を整えていきましょう。
1、前屈して小さく弾む
1、脚を肩幅に開いて立ち、軽く膝を曲げる
2、身体を丸めるようにお辞儀し、前屈する
3、その状態で小さく弾む
4、20~30回行う
2、後屈して小さく弾む
1、脚を肩幅に開いて立ち、軽くへそを前に突き出す
2、身体を軽く反らせる
3、その状態で小さく弾む
4、20~30回行う
3、側屈して小さく弾む
1、脚を肩幅に開いて立ち、骨盤を片側へスライドさせる
2、移動させた骨盤と逆方向へ身体を倒す
3、腕も一緒に上げ、体側を気持ちよく伸ばす
4、この状態で、小さく左右各20~30回弾む
4、身体を左右に軽く捻る
1、脚を肩幅に開いて立ち、踝真下に体重を乗せる
2、片脚の踝真下に体重を乗せつつ、身体を軽く捻る
3、反対方向へ体重移動し、同じように身体を捻る
4、左右に気持ちよく身体を捻る
5、20回程度行う
4つの体操の後、1度その場に立ってみてください。すると、楽に立てたり普段より姿勢が整って「踝真下」に体重が乗ると思います。これで自然体に近づき、立った状態でもお腹はスッキリしているはず。
さらにお腹を引っ込めるために、続いては腸腰筋を緩めていきましょう。
寝てへこむぽっこりお腹を根本的に引っ込める方法②:腸腰筋を緩める
腸腰筋を緩めるためには、
股関節を気持ちよく動かすことがポイント
です。以下の4つの方法を行えば骨盤の位置が自然になり、お腹はスッキリしていきます。
1、その場でかかとを落とす
1、グー1つ分の足幅を開いて立つ
2、つま先は違和感のない程度に開く
3、つま先をつけた状態で片足のかかとを軽く浮かせる
(このとき、逆脚に体重を乗せておく)
4、上げたかかとを落とすように下げる
5、同じ要領で逆足のかかとを落とす
6、その場で足踏みするように2分間かかとを落と
2、その場で脚を落とす
1、グー1つ分の足幅を開いて立つ
2、つま先は違和感のない程度に開く
3、その場で軽く足踏みを行う
4、上げた脚を交互に落とすように2分間動かす
3、前後に脚を小さくスイングする
1、片脚立ちになり、逆足は地面から浮かす
2、浮かした脚を前後に小さくスイングする
(イメージは、股関節から脚がただぶら下がっている感覚)
3、左右各1分間行う
4、前後に脚を少し大きく動かす
1、片脚立ちになり、逆足は地面から浮かす
2、浮かした脚を前後に少し大きめに動かす
(イメージは、股関節から脚がただぶら下がっている感覚)
3、左右各1分間行う
特にお風呂上りのタイミングが効果的で、お腹のスッキリ感がよくわかると思います。
寝てへこむぽっこりお腹を根本的に引っ込める方法③:重心の位置を高くする
続いては、下がっている重心位置を上げ、
・姿勢を改善する
・お腹の空洞を小さくする
などでお腹を根本的に引っ込めていきます。
具体的な方法は「常にお腹をへこます効果|簡単にウエストを細くする9つの方法」で解説しているので、こちらを参考に重心を高くしてみてください。

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寝てへこむぽっこりお腹を根本的に引っ込める方法④:姿勢などを改善する
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寝てへこむぽっこりお腹を根本的に引っ込める方法⑤:ダイエットで脂肪を落とす
ここまでできてもまだお腹がぽっこり出ている方は、脂肪の多さが問題になっているので、ダイエットが必要です。ダイエット方法は以下の記事で解説しているので、良かったら参考にしてみてください。

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ここまでお伝えした一連の流れができれば、根本的にお腹は引っ込んでいくので、ぜひできることから実践してみてくださいね。
なぜ?寝るとぽっこりお腹がへこむ理由と5つの改善方法のまとめ
今回は、なぜ?寝るとぽっこりお腹がへこむ理由と5つの改善方法について解説しました。
・寝るとぽっこりお腹がへこむ理由は複数ある
・お腹がぽっこり出る立ち方が癖づいている
・または、身体が縦につぶれて重心が低い
・腸腰筋などの筋肉が硬くなっている
・これらに該当すれば、寝るとぽっこりお腹がへこむ可能性
・根本的にお腹を引っ込めるには、まず自然体に直すこと
・その上で姿勢を改善したりダイエットを行う
・こういった流れができれば、お腹痩せができる
立つとお腹は出る。だけど、寝るとお腹がへこむ。一見すると、かなり不思議ですよね。ただお伝えしたように、病気や不調が理由ではありません。
大きな原因は、姿勢の問題。今まで無駄にお腹をぽっこり見せていたので、改善すればすぐにお腹は引っ込みます。1週間で2~3cmウエストが細くなる方もいるはずです。今回は以上です。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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