肋骨(あばら)が浮き出る。生まれつきと感じる方でも「体幹を緩める」「肋骨を刺激する」などを行えば、改善可能で引っ込めることができます。
この記事では、
・肋骨やあばらが浮き出る原因
・浮き出た肋骨やあばらを引っ込める5つの方法
などを解説します。
今回の記事の内容
生まれつき?肋骨(あばら)が浮き出る原因

原因は、以下の通り。
背中を反らしたり胸を突き出す癖がある
まず1番の問題は、
胸を突き出すような姿勢が癖づいている
ということ。人間の骨格は、本来はこういう状態が自然。

この上に筋肉・脂肪などが乗ると、特に肋骨などは浮き出ません。ただこの姿勢から、
・胸を突き出す
・肩甲骨を寄せる
・肩を引く
などの意識を持つと、以下のような姿勢に崩れます。

すると、自然な状態から肋骨が前に押し出されてあばらが浮き出るんですね。比べると、肋骨の出方が違うのがわかると思います。

このように、
・背中を反らすように姿勢が崩れてしまう
・肋骨が前に押し出されるように形状が変わる
・自然な状態から肋骨が浮き出たように感じる
ということが考えられます。
胃のあたり(上腹部)がぽっこり出るのは、「乳び層」というリンパ節のつまりが関係してます。 乳び槽のつまりを改善すると、以下のように1日でも胃の辺りが引っ込むんですね。 この記事では、 ・【女性向け】胃のあたり(上腹部)がぽっこり出る原因 ・筋トレ以外でぽっこり出た胃...
重心の位置が低くなっている
もう1つの原因は、
重心の位置が下がり、身体が縦につぶれている
ということ。先ほどもお伝えした通り、人間が自然な状態で立つとこんな感じ。

毎日過ごす中で、
・スマホを長時間触っている
・パソコン作業が多い
・ソファに座ってだらだらしている
などが習慣化すると重心が下がります。その結果、身体が縦につぶれたような状態になるんですね。

ここからへそを前に突き出すように立つ癖があると、肋骨が浮き出る可能性があります。

特に肋骨の下側部分が押し出されて、ちょうどこのあたりが浮き出てくるはず。

このように、
・身体が縦につぶれるような姿勢になる
・へそを前に突き出すように立つ癖がある
ということがセットになっても、肋骨が浮き出てしまう可能性があります。
普段ぽっこりお腹なのに、寝るとへこむ。こういう方は、意外と多いんですね。でも実はこれ、病気や不調の可能性は低い。腸腰筋を緩めたり立ち方を改善すれば、常にお腹が凹んだ状態になります。 この記事では、 ・ぽっこりお腹はなぜ寝るとへこむのか ・寝てへこむぽっこりお腹を根本的に引っ込める方...
上半身の脂肪量が少ない
その他の原因は、
上半身の脂肪量が少ない
ということも考えられます。
体脂肪量が極端に少なくガリガリ体型の方は、姿勢の崩れがなくても肋骨周辺を覆う肉の量が少ないので肋骨が浮き出ることがあります。姿勢が崩れると、余計に肋骨が目立ってしまう。
デコルテがガリガリで骨っぽい。この悩みの改善ポイントは「脂肪をつける」「委縮してる筋肉を膨らませる」「筋肉つける」など。これらができると、ふっくら胸元になります。 この記事では、 ・デコルテがガリガリで骨っぽい原因 ・ガリガリで骨っぽいデコルテをふっくら胸元にする5つの方法 な...
ではこういった原因で肋骨が浮き出る場合、どうすれば肋骨を引っ込めることができるのでしょうか?
浮き出る肋骨(あばら)を引っ込める方法①:体幹のストレッチングで整える

まず最初に行ってほしいのは、体幹のストレッチング。体幹全体の筋肉を緩めると姿勢が整い、浮き出た肋骨を引っ込めることができます。
1、身体を軽く反らす
1、うつ伏せになり、脚を腰幅に開く
2、両手を身体の横につく
3、腕で状態を反らし、お腹を伸ばす
4、2分間筋肉を伸ばす

2、身体を丸める
1、地面に座り、両脚を前に伸ばす
2、軽く膝を曲げ、身体を前屈させる
3、身体を丸めた状態で、背面の筋肉を伸ばす
4、2分間キープする

3、ノの字に身体を反らす
1、仰向けになり、脚を腰幅に開く
2、片脚を外側に開く
3、逆の脚も近づける
4、上半身も脚と同じ側へ反らす
5、腕も頭上に上げ、身体の側面を伸ばす
6、左右各2分間ストレッチング

4、両膝90度ストレッチング
1、仰向けになり、両手は体の横に置く
2、両足を地面から浮かせ、股関節を90度に曲げる
3、膝を真横に倒し、体幹を捻る
4、左右各2分間伸ばす

5、肋骨周辺を擦る
1、仰向けになり、両膝を90度に曲げる
2、リラックスして、肋骨周辺を優しく擦る
3、2分間行う
この5つを毎日お風呂上りに実践すると、姿勢も改善して肋骨も引っ込んでいきます。ただこれだけではまだ効果的とは言えないので、以下の方法なども合わせて実践しましょう。
浮き出る肋骨(あばら)を引っ込める方法②:呼吸で体幹をさらに緩める

続いては、深呼吸を行って体幹の筋肉を緩める方法を行います。体幹周辺の筋肉を使って呼吸をすると、さらに整えることができます。ぜひ4種類の呼吸を実践してみてください。
1、お腹を膨らませる呼吸
1、仰向けになり、脚を肩幅に開く
2、両手をお腹の上に置く
3、鼻から息を吸って、軽くお腹を膨らませる
4、口から息を吐いて、お腹を少し凹ませる
5、1分間お腹で深呼吸を行う
2、肋骨を横に膨らませる呼吸
1、仰向けになり、脚を肩幅に開く
2、両手を肋骨の横側に沿える
3、鼻から息を吸って、肋骨を横側に膨らませる
4、口から息を吐いて、肋骨を元の状態に戻す
5、1分間肋骨で深呼吸を行う
3、鎖骨の下を膨らませる呼吸
1、仰向けになり、脚を肩幅に開く
2、両手を鎖骨の下に置く
3、鼻から息を吸って、鎖骨の下を前に膨らませる
4、口から息を吐いて、元の状態に戻す
5、1分間鎖骨の下側で深呼吸を行う
4、3ヶ所を膨らませる呼吸
1、仰向けになり、脚を肩幅に開く
2、鼻から軽く息を吸う
3、1回の呼吸でお腹・肋骨・鎖骨と順に膨らます
4、口から息を吐いて、元の状態に戻す
5、1分間3ヶ所を膨らますように深呼吸を行う
体幹周辺の筋肉を徹底して緩められると、肋骨を押してさらに整えましょう。
浮き出る肋骨(あばら)を引っ込める方法③:肋骨を押して整える

次は、肋骨をいろんな角度から押して整える方法です。部分的に肋骨が浮き出ている状態が気になる方は、これで改善可能できます。
1、脇辺りの肋骨を押し込む
1、脇辺りの肋骨に片手を沿える
2、その手を逆の腕で軽く挟む
3、身体を倒しつつ、肋骨を軽く押し込むように圧を加える
4、肋骨の動きを感じながら左右30回押し込む
2、肋骨の真中を押す
1、肋骨の真中辺りに片手を沿える
2、その手を逆の腕で軽く挟む
3、身体を倒しつつ、肋骨を軽く押し込むように圧を加える
4、肋骨の動きを感じながら左右30回押し込む
3、肋骨の下側を押す
1、肋骨の下側辺りに片手を沿える
2、その手の上に、逆の手を沿える
3、身体を倒しつつ、肋骨を軽く押し込むように圧を加える
4、肋骨の動きを感じながら左右30回押し込む
4、肋骨の下側を前側から押す
1、肋骨の下側前方辺りに片手を沿える
2、その手の上に、逆の手を沿える
3、肋骨を軽く押し込むように圧を加える
4、肋骨の動きを感じながら左右30回押し込む
数をこなした分だけ肋骨は引っ込むので、もう少し引っ込めたい方は数を増やしてもらうとより効果的ですね。
応用編
もし感覚的に慣れてくれば、
出っ張りが気になる部分の肋骨を、凹ませたい方向に押す
ようにしてみてください。そうすると部分的に出っ張った肋骨はより引っ込み、本当にウエストラインが綺麗に変わっていきます。
もしお腹周りも引っ込めたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。コルセットを活用するだけで、1ヶ月で-3~4cm細くなる方もいるはずです。
常にお腹をへこますと、簡単に2~3cmお腹痩せすることがあります。姿勢が崩れてる方は、より効果的。お腹には無駄な空洞があり、その空洞を埋めるとウエストが細くなるんですね。 この記事では、 ・常にお腹をへこますことで得られる効果や理由 ・お腹をへこませてウエストを細くする9つの方法 ...
浮き出る肋骨(あばら)を引っ込める方法④:姿勢を整える

上記のような方法で肋骨を整えられると、必ずあわせて行ってほしいのが姿勢の改善です。肋骨の出っ張りを根本改善するには必須ですね。
座り方の改善方法
座り方で重要になるのは、
・肩を引かない
・胸を突き出さない
・坐骨で座る
・肩の位置を少し前にする
など。背中を丸めたり、逆に胸を張ってしまうと肋骨が浮き出ます。座り方は以下の記事を参考に改善してみてください。
デスクワーク中の座り方が崩れると、身体のたるみが増してしまう。逆に崩れた座り方を直すと、身体を引き締められる可能性があります。さらにちょっとしたエクササイズを行うことで、「脚やせ」「お腹痩せ」などもできます。 この記事では、 ・オフィスで実践してほしい座り方を習得する4ステップ ・デスクワ...
立ち方の改善方法
立ち方を改善するには、まず座り方の改善が必須。立ち方でポイントになるのが、
・肩を引かない
・胸を突き出さない
・軽い出っ尻状態で立つ
・骨で立つ感覚を掴む
など。立ち方を改善すると肋骨も目立ちにくく、楽に立つことができます。以下の記事で改善方法を解説しています。
立ち方や重心を自然な位置に直すと「前ももの張り」「ふくらはぎの張り」「外ももの張り」「肩こり」「腰痛」「体の疲れ」などが改善するんですね。今何をやっても痩せない方は、立ち方を改善することがカラダの悩みを根本改善するポイントになるはず。 この記事では、 ・自然な立ち方&重心位置とは ・自然な...
浮き出る肋骨(あばら)を引っ込める方法⑤:食事量を増やす

そして最後に大事なことは、もし体内の脂肪量が少ない方は増量をして脂肪をつけることが必要になります。脂肪量が少なくて肋骨が浮き出ている場合、脂肪をつけることが最優先。
増量とあわせて上記でお伝えした方法を実践することで、本当の意味で浮き出た肋骨を引っ込めることができるんですね。
男性の増量方法
僕も元々細身でした。以前3ヶ月で10kgの増量をしましたが、その時の食事例が参考になると思います。食が細い方向けの工夫も解説しています。
神戸・御影(住吉)東灘区にあるパーソナルトレーニングジム「IZURU」。シェイプアップ・ダイエット・筋トレ・スポーツ選手のパフォーマンスアップ・痛み改善や健康・メンタルの不調の改善など、身心の悩みを根本改善。無料体験も随時受付中。
女性の増量方法
僕のところには、ガリガリ体型で悩む女性からよくご相談があります。今のところ全員が増量に成功しているんですね。女性向けの増量方法は、以下の記事で詳しくお伝えしています。
本気で太れないのに太れない。この悩みは「食事量の増加」「腸内環境を整える」「トレーニングを行う」などができると改善できます。特に、食事量を増やす工夫が大きなポイント。 この記事では、 ・本気で太りたいのに太れない原因 ・本気で太りたい女性におすすめの4つの方法 などを解説します...
生まれつき?肋骨(あばら)が浮き出る原因と引っ込める方法のまとめ

今回は、肋骨やあばらが浮き出る原因と引っ込める方法について解説しました。
・肋骨は、姿勢が崩れると前に浮き出る
・身体が縦につぶれるようになっても肋骨は浮き出る
・脂肪量が少ないと、肋骨の浮き出方は顕著になる
・改善のためには、まず体幹周辺を自然な状態に直すこと
・さらに姿勢を改善し、増量して脂肪をつける
・この一連の流れができると、根本的に浮き出た肋骨は引っ込む
肋骨が浮き出ているとガリガリに見えたり、見た目としてもあまり良い印象を受けないかもしれません。悩んでいる方も多いと思いますが、改善は可能です。まず原因をしっかりとおさえて取り除くこと。これができると、今の悩みは解決します。
今回の内容が、そうやって悩んでいる方の参考になればうれしく思います。今回は以上です。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

コメント