胃のあたり(上腹部)がぽっこり出るのは、「乳び層」というリンパ節のつまりが関係してます。
乳び槽のつまりを改善すると、以下のように1日でも胃の辺りが引っ込むんですね。
この記事では、
・【女性向け】胃のあたり(上腹部)がぽっこり出る原因
・筋トレ以外でぽっこり出た胃のあたりを改善する3つの方法
などを解説します。
今回の記事の内容
【女性向け】胃のあたり(上腹部)がぽっこり出る原因
胃の辺り(上腹部)がぽっこり出る原因は、以下の通り。
・乳び槽でリンパ液がつまっている
・長時間身体を丸めて座る
・腹直筋上部(腹部)が硬い
・立ち方が崩れている
・内臓脂肪や皮下脂肪が多い
それぞれ解説しますね。
乳び槽でリンパ液がつまっている
主な原因は、
「乳び層」と言われるリンパ節でリンパ液が詰まっている
ということです。乳び槽は、この位置にあるリンパ節。
人間の身体は、
・血液
・リンパ液
などの体液が循環しており、リンパ液はリンパ管を通って全身をめぐります。
リンパ液は基本的に下から上の一方通行で流れ、関節の節々などで「リンパ節」と言われる豆のような形をしたところを通るんですね。
左右の脚(下半身)から上がってきたリンパ液は、腹部で合流して「乳び槽」に流れます。乳び槽は、
・リンパ液
・老廃物
・脂肪
などを多く溜めることができ、状況によって大きく膨らむような構造をしています。
ですので何かしらの要因で乳び槽がつまることで、胃の辺りがぽっこり出てしまうんですね。ではなぜ、乳び槽でつまりが発生してしまうのでしょうか?
長時間身体を丸めて座る
問題になるのが、
体を丸めて座っている
ということ。
丸まって座ると、お腹を圧迫します。すると、
下から上に流れるリンパ液が、乳び槽あたりでつまる
んですね。リンパ液は、元々非常に流れが遅い。体内を1周するのに、
・血液:約40秒
・リンパ液:約12時間
と、圧倒的にリンパ液の流れが遅いのが特徴です。
・丸まった姿勢でお腹を圧迫
・リンパ液の流れがかなり遅い
この2つによって乳び槽がつまり、胃の辺りがむくんでぽっこり出るわけです。
腹直筋上部(腹部)が硬い
丸まって長時間座っていると、「腹直筋」という筋肉が硬くなります。
特に、みぞおち付近の部位が硬くなるんですね。筋肉が硬くなることも問題で、
・腹直筋が硬くなって張る
・乳び槽でリンパ液がさらにつまる
・胃の辺りのむくみがひどくなってよりぽっこり出る
ということが起こります。胃のあたりがぽっこり出ている方は、腹筋を触ると硬くないですか?もしそうであれば、
・乳び槽でのつまり
・筋肉の張り
が原因になっています。
立ち方が崩れている
もう1つ問題なのは、
立ち方が崩れている
ということ。これは自然な立ち方と崩れた姿勢を比べると、よくわかります。
へそを前に突き出すような立ち方になっていると、胃の辺りは自然と出てきます。もし、
・乳び槽のつまり
・腹部の張り
などがあって立ち方が崩れると、より胃の辺りはぽっこり出ます。

普段ぽっこりお腹なのに、寝るとへこむ。こういう方は、意外と多いんですね。でも実はこれ、病気や不調の可能性は低い。腸腰筋を緩めたり立ち方を改善すれば、常にお腹が凹んだ状態になります。 この記事では、 ・ぽっこりお腹はなぜ寝るとへこむのか ・寝てへこむぽっこりお腹を根本的に引っ込める方...
内臓脂肪や皮下脂肪が多い
さらに、
・内臓脂肪
・皮下脂肪
などが多くついていれば、さらに胃の辺りはぽっこり出てきます。ただ多くの方は「乳び槽のつまり」「立ち方の崩れ」などが主な原因になっている可能性が高いですね。
では、どうすればぽっこり出た胃のあたりを引っ込めることができるのでしょうか?
ぽっこり出た胃のあたり(上腹部)を筋トレ以外で改善する方法①:乳び槽のつまりを改善する
まず以下の5つの方法を実践すると、
・乳び槽のつまり
・腹部の張り
などが改善できます。これだけでも胃の辺りは引っ込むので、実践していきましょう。
①みぞおち付近を擦る
1、仰向けの状態で、両膝を立てる
2、みぞおち辺りにリラックスさせた手を置く
3、赤ちゃんを優しくなでるイメージでみぞおち辺りを1分間擦る
②乳び槽を圧迫する
1、仰向けの状態で、膝を立てる
2、みぞおちとへその間に片手を置く
3、もう一方の手も重ねる
4、鼻から息を吸って軽くお腹を膨らませる
5、口から息を吐いて乳び槽を圧迫する
6、心臓の鼓動が聞こえるまで圧迫し、一気に圧力を抜く
7、1分間繰り返す
③乳び槽にポンプ刺激を与える
1、仰向けの状態で、膝を立てる
2、みぞおちとへその間に両手を置く
3、お腹を軽く圧迫する
4、その状態でみぞおちに向かってポンプのようにお腹を1分間揺らす
④腹部の筋肉を緩める
1、仰向けの状態で、両膝を90度に立てる
2、へその横に手のひら全体をつけて置く
3、口から息を吐いて膝を交互に胸に引き寄せる
4、1分間行う
⑤お腹全体を緩める
1、仰向けの状態で、両膝を90度に立てる
2、脚を揃え、両手は楽な位置に置く
3、口から息を吐きながら、リラックスして膝を左右に倒す
4、1分間行う
より効果的な方法はYouTubeで紹介しているので、こちらもぜひ実践してみてください。
上記の方法が手間に感じる方は、「ドクターエアのリカバリーガン」などのアイテムの活用もありです。
これだと電動で乳び層辺りに当てておくだけで胃の辺りはスッキリするので、忙しい方にはおすすめですね。
ぽっこり出た胃のあたり(上腹部)を筋トレ以外で改善する方法②:お腹をポンプのように動かす
続いて行ってほしいのは、以下の4つです。
①みぞおちを軽く動かす
1、両脚を肩幅に開き、手をみぞおちに沿える
2、鼻から軽く息を吐き、みぞおちをポンプのように動かす
3、1分間行う
②お腹を軽く動かす
1、両脚を肩幅に開き、手をへそ辺りに沿える
2、鼻から軽く息を吐き、お腹全体をポンプのように動かす
3、1分間行う
③身体を軽く丸める
1、両脚を肩幅に開き、手をみぞおちに沿える
2、鼻から軽く息を吐き、みぞおちをポンプのように動かす
3、同時に、身体を軽く丸める
4、1分間行う
④身体を左右に軽く倒す
1、両脚を肩幅に開き、両肘を曲げる
2、鼻から息を吐き、横腹をポンプのように動かす
3、1分間行う
この4つでお腹全体のむくみが改善し、かなり胃の辺りは引っ込んできます。
ぽっこり出た胃のあたり(上腹部)を筋トレ以外で改善する方法③:根本的な原因を取り除く
必ず行ってほしいのが、
胃のあたりがぽっこり出る“根本原因”を取り除く
ということ。先ほど解説した通り、胃のあたりがぽっこり出るのは、
・座り方の崩れ
・立ち方の崩れ
・脂肪が多い
なども関与しています。これらが根本原因の場合、改善しないといくら乳び槽を刺激しても再度胃の辺りはぽっこり出ます。上記の改善方法とあわせて、以下の記事を参考に必ず姿勢なども改善していきましょう。
自然な座り方を習得する
胃のあたりを根本的に引っ込めるには、座っているときに丸まらないこと。
・骨盤を軽く前傾させる
・身体を丸めたり反らない
・坐骨で椅子に座る
などがポイント。こういう座り方を継続すれば、胃のあたりが引っ込んだ状態を維持できます。詳しい改善方法は、以下の記事をご覧ください。

結論を先に言えば、日頃行ってほしい床での座り方は「あぐら」「正座」「長座」「体操座り」この4つ。特に「あぐら」と「長座」は実践もしやすく、身体の変化が実感しやすい座り方です。 逆に「お姉さん座り」はNG。「内もものたるみ」「外ももの張り」「ふくらはぎの内外側の張り」「膝上のたるみ」などにつなが...

デスクワーク中の座り方が崩れると、身体のたるみが増してしまう。逆に崩れた座り方を直すと、身体を引き締められる可能性があります。さらにちょっとしたエクササイズを行うことで、「脚やせ」「お腹痩せ」などもできます。 この記事では、 ・オフィスで実践してほしい座り方を習得する4ステップ ・デスクワ...
自然な立ち方を習得する
立ち方の改善ポイントは、
・軽く出っ尻状態で立つ
・前後左右50:50の状態で立つ
・4点がまっすぐの状態
など。立ち方を改善しないと、胃のあたりは根本的に引っ込みません。以下の記事を参考に、立ち方を改善してみてください。

立ち方や重心を自然な位置に直すと「前ももの張り」「ふくらはぎの張り」「外ももの張り」「肩こり」「腰痛」「体の疲れ」などが改善するんですね。今何をやっても痩せない方は、立ち方を改善することがカラダの悩みを根本改善するポイントになるはず。 この記事では、 ・自然な立ち方&重心位置とは ・自然な...
余分な脂肪分を減らす(ダイエット)
もし日頃食事量などが多く、脂肪がついている方はダイエットを行いましょう。
ダイエットのやり方はシンプルで、
・現在の食事を確認する
・生活習慣を振り返る
・目標を決める
・食事を減らす
これが適切にできると、うまくいきます。詳しいダイエットの始め方は以下の記事で解説しています。

神戸・御影(住吉)東灘区にあるパーソナルトレーニングジム「IZURU」。シェイプアップ・ダイエット・筋トレ・スポーツ選手のパフォーマンスアップ・痛み改善や健康・メンタルの不調の改善など、身心の悩みを根本改善。無料体験も随時受付中。
ぽっこり出た胃のあたり(上腹部)を改善するその他の方法:トレーニングあり
ここまでいろんな改善方法をご紹介しましたが、その他の方法は以下の通り。
全身を整える
人間の身体は全身つながっており、頭部や足などの体の部分が崩れるとその影響は胃のあたりにも及びます。もし姿勢が崩れて胃のあたりが出ている場合、全身の体操で整えると改善することがあります。
上記の内容で変化がない方は、1度全身を整えてみてください。違った変化を実感できると思います。
体幹周辺の筋肉をゆるめる
上記と似てますが、「脊柱起立筋」「腸腰筋」など腰周りの筋肉をゆるめることも重要です。これらの筋肉が硬くなると、反り腰になるんですね。その結果、胃のあたりは押し出されてぽっこり出ます。
腰周りの筋肉を重点的にゆるめると、胃のあたりがスッキリする方もいるはず。以下の動画で改善方法をご紹介しているので、こちらも参考にご覧ください。
腹横筋のトレーニングを行う
もし胃のあたりからお腹全体を引き締めたい方は、腹横筋のトレーニングも効果的。ドローイントレーニングは、即効性あり。お腹全体を引っ込めたい方はこちらも実践してみてください。
【女性向け】胃のあたり(上腹部)がぽっこり出る原因と筋トレ以外で改善する3つの方法のまとめ
今回は、【女性向け】胃のあたり(上腹部)がぽっこり出る原因と筋トレ以外で改善する3つの方法を解説しました。
・胃のあたりがぽっこり出る=乳び槽のつまり
・乳び槽がつまるのは、姿勢の問題
・脂肪がつくと、より胃のあたりは出る
・引っ込めるには、乳び槽のつまりの改善が必要
・さらに姿勢の改善やダイエットを行う
・この一連ができると、胃のあたりはスッキリ引っ込む
今まで腹筋などの筋トレを頑張ってきた方もいますよね。あれだけしんどい筋トレを頑張られて、すごいことだと思います。今日からはもっと楽なことで十分。適切なことができると、胃のあたりはどんどん引っ込んでいきますからね。
今回の内容が少しでも参考になれば嬉しく思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
コメント