野球選手がアジリティトレーニングを実施することで、より正確に速く動く能力を向上させることができます。ただ適切なトレーニング内容を組まないと、目的に合った成果を得られないので注意が必要です。
この記事では、
・野球選手にやってほしいアジリティトレーニング5選
などを解説します。
今回の記事の内容
アジリティトレーニングとは?

アジリティトレーニングとは、野球選手に限らずスポーツ選手が行っておきたいトレーニング方法の1つです。
アジリティとは日本語で敏捷性と言い、この能力は正確性×速さで表されます。より正確に速い動きを養成するためにアジリティトレーニングを行います。
詳しくは「敏捷性(アジリティ)とは?意味や3つのトレーニング方法を解説」でお伝えしています。
野球選手に必要なアジリティトレーニングとは?

野球選手に必要なアジリティトレーニングとは、どのようなトレーニングになるのでしょうか?
正確で速い動きができるようになる
野球選手に必要なアジリティ(敏捷性)は、ポジションによって変わります。
●投手の場合
→バント処理でサード側にダッシュし、1塁へ送球してアウトにする
→バント処理でサード側にダッシュし、3塁へ送球してアウトにする
→バント処理でファースト側にダッシュし、1塁へ送球してアウトにする
→前の緩いゴロをダッシュして捕球し、2塁へ送球してアウトにする
●ファーストの場合
→バント処理で前にダッシュし、2塁へ送球してアウトにする
→右寄りにダッシュして捕球し、1塁へトスしてアウトにする
●セカンドの場合
→右側へ5mダッシュして、踏ん張って1塁へ送球してアウトにする
→左側へ10mダッシュし、捕球して2塁へ送球する
これらが一例となり、正確性と速さを必要とする要素をトレーニングします。そうすると、実際のプレーの確実性が上がりつつ速く実践できる。ここにアジリティトレーニングを実施する意味があるわけです。
前後左右の動きを取り入れる
野球のさまざまな場面では、前後左右に体を動かします。一直線に走るだけでなく、ラン&ストップであったり、ラン&ストップ&ランなどのように繰り返し動作も多くあります。
こういった動作をより正確で速く行うためにも、野球選手にはアジリティトレーニングが必要になります。
上記の例では、実際のプレーとほぼ同じ動きでした。これら以外にも、もう少し部分的な動きのみを行うトレーニングもあります。今回は、そういったトレーニング方法を中心に後ほどご紹介します。
野球選手がアジリティトレーニングを行うメリット

野球選手がアジリティトレーニングを行うメリットは、以下の通り。
アウトの確率が上がる
まず1つ目が、
アウトの確率が上がる
ということ。アジリティトレーニングを行うと、ある動作に対して正確で速く行えるようになります。そうすると、ランナーをアウトにできる確率が上がります。
パフォーマンスが間接的に向上する
2つ目は、
パフォーマンスが間接的に向上する
ということ。敏捷性は身体的コンディショニングの要素の1つであり、コンディショニングレベルが全体的に向上することでパフォーマンス向上につながります。
もしアジリティトレーニングをしていない場合、敏捷性という能力が足を引っ張ってパフォーマンスが下がる可能性もあるんですね。ですので、アジリティトレーニングを行うことはパフォーマンス向上につながります。
勝つ確率が上がる
3つ目は、
勝つ確率が上がる
ということ。アウトにできる確率が上がり、パフォーマンスも向上する。そうすると、個人としてもチームとしても強くなります。その結果、勝つ確率が上がります。
アジリティトレーニング=勝てるようになるという直接的なものではないものの、勝率を上げるためにもアジリティトレーニングは必要です。
野球選手にやってほしいアジリティトレーニング5選

野球選手に行ってほしいアジリティトレーニングは、以下の通り。
①四角形走
2、印に到着すると、サイドステップで次の印に移動する
3、次はキャリオカで次の印へ移動する
4、最後はバック走でスタート位置に戻る
5、これを左右各1セット行う

②コーンターン
2、そこから逆方向へ10mダッシュ
3、さらに逆方向へ5mダッシュ
4、これを2本繰り返す

③Tドリル
2、次は右方向へ5mサイドステップする
3、反対方向へ10mサイドステップする
4、再度逆方向へ5mサイドステップする
5、最後はバック走で5mダッシュ
6、これを2本行う

④Nドリル
2、コーンを周り、斜め方向にダッシュ
3、再度コーンを周り、まっすぐ5mダッシュ
4、これを2本行う

⑤4スクエア
2、スタート位置に戻り、次は斜め左上のコーンへダッシュ
3、スタート位置に戻り、次は斜め右下のコーンへダッシュ
4、スタート位置に戻り、次は斜め左下のコーンへダッシュ
5、スタート位置に戻って終了
6、これを2本行う

こういったアジリティトレーニングを毎日のウォーミングアップやノック前に入れてしまえば、時間の節約になりつつ敏捷性能力の向上になります。
よくある質問

実際に現場などでよく受ける質問は、以下の通り。
Q、アジリティトレーニングでうまくなりますか?
アジリティトレーニングをするだけではうまくなりません。うまくなるためには、練習が必要です。
・練習=技術の向上
ここを明確に分けておく必要があります。
Q、ラダートレーニングでもいいですか?
よくアジリティトレーニングといってラダートレーニングが行われますが、ラダーはアジリティトレーニングにはなりません。ラダーは俊敏性といって、速さのみを求めるトレーニングになります。
アジリティトレーニングを行いたい場合は、ラダートレーニングではなく上記でお伝えした方法を実践してみてください。
Q、敏捷性と俊敏性は同じですか?
先ほどもお伝えしましたが、敏捷性と俊敏性とは別です。
・俊敏性=速さのみ
といった違いがあり、トレーニング方法も異なります。ここについては「敏捷性(アジリティ)と俊敏性(クイックネス)の違いとは?本質を解説」で詳しく解説しています。
まとめ

今回は、野球選手にやってほしいアジリティトレーニング5選をご紹介しました。
・ウォーミングアップやノック前に取り入れると効率的に実践できる
・トレーニング時は、まずゆっくりなスピードから始める
・慣れてきたらよりスピードを上げて行う
目的に合わせたトレーニングを実施することで、よりパフォーマンスを向上させることができます。今回の内容が少しでも参考になれば嬉しく思います。最後におすすめの記事も貼っておくので、こちらもよかったらご覧ください。
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