上半身がガリガリで、鎖骨や肋骨が目立つ。胸元に厚みがなく、肩や腕も細すぎる。服を着ても貧相に見える気がして、人に相談できず悩んでいる女性もいると思います。
上半身のガリガリさを改善するために必要なのは、ただ体重を増やすことではありません。現在の体重や体調を確認したうえで、食事から少しずつエネルギーを増やし、胸・背中・肩・腕の筋肉へ適切な刺激を与えることが重要です。
逆に、短期間で太ろうとしてお菓子や揚げ物を大量に食べる、プロテインだけを何杯も飲む、毎日限界まで筋トレする。このような方法では、胃腸の不調や体脂肪だけの増加につながり、理想とする上半身に近づけないことがあります。
・お名前:平塚美千代様 ・年齢:20代 ・性別:女性 ・お住まい:神戸市 ・職業:デスクワーク(事務職) ・コース:パーソナルコース ・期間:10ヶ月間 ・目的:ガリガリ体型の改善&増量 平塚さんは、細身でガリガリ体型に悩まれていました。増量や筋肉増加を目的に通われ「6.3kgの増量...
・女性の上半身がガリガリに見える原因
・上半身の細さを改善する前に確認したいこと
・健康的に体重と筋肉を増やす食事方法
・たくさん食べられない女性向けの増量方法
・胸・背中・肩・腕に厚みを出す筋トレ
・上半身の見た目が変わるまでの期間と注意点
などを、神戸・御影にあるパーソナルジムIZURU代表 / 伊藤出が解説します。
女性の上半身がガリガリに見える正体

「上半身がガリガリ」と感じる状態は、ひとつの原因だけで起こるわけではありません。主に次の3つが重なることで、鎖骨や肩の骨が目立ち、胸元や腕の厚みが少なく見えます。
・上半身につく体脂肪が少ない
・胸、背中、肩、腕の筋肉量が少ない
・姿勢によって胸元や肩周りが薄く見える
体脂肪が少なく骨の輪郭が目立っている
体脂肪が少ない女性は、鎖骨、肩甲骨、肋骨などの輪郭が見えやすくなります。体重やBMIが低い場合、上半身だけではなく全身の脂肪量が少ない可能性があります。
ただし、脂肪がつく場所には個人差があります。「上半身だけ狙って脂肪をつける」ことは難しいため、食事で全身の体重を緩やかに増やしながら、筋トレで上半身の形を整えることが現実的です。
上半身の筋肉量が少なく立体感がない
胸の大胸筋、背中の広背筋や僧帽筋、肩の三角筋、腕の上腕二頭筋・上腕三頭筋が少ないと、上半身の前後・左右の厚みが出にくくなります。
食事だけで体重を増やしても、どこに脂肪がつくかは選べません。上半身へ適度な筋肉をつけたい場合は、食事と筋トレをセットで考える必要があります。
猫背や巻き肩で胸元が薄く見えている
背中が丸まり、肩が前へ巻くと、胸元が内側へしぼんだように見えます。肩甲骨が外へ開き、鎖骨周辺の影が強くなることで、実際の筋肉量以上にガリガリな印象が強くなる女性もいます。
この場合、姿勢を整えると見た目は変わりますが、体脂肪や筋肉量そのものが増えるわけではありません。姿勢改善だけで終わらず、食事と筋トレも並行しましょう。
ガリガリなデコルテをふっくらさせるためには、「デコルテ周辺の脂肪量を増やす」「大胸筋の筋肉量を増やす」などが大きなポイント。そのためにやるべきことはいくつかありますが、これらを実現して実際にデコルテや全身のガリガリさを改善したクライアントさんもいます。 デコルテがガリガリに見...
女性の上半身がガリガリになる7つの原因

原因1.摂取エネルギーが足りていない
最も多いのは、1日に使うエネルギーより食事から摂るエネルギーが少ない状態です。本人は普通に食べているつもりでも、朝食を抜く、主食が少ない、間食をほとんど摂らないなどが重なると、体重を維持する量に届かないことがあります。
・朝は飲み物だけ
・昼食はサラダやパンだけ
・夕食のご飯を抜いている
・忙しいと食事を忘れる
・間食を悪いものだと思って避ける
・運動量に対して食事量が増えていない
上半身が細い女性は、まず3〜7日分の食事を写真で残してください。記憶ではなく記録で見ると、主食・主菜・食事回数の不足に気づきやすくなります。
原因2.たんぱく質だけでなく糖質・脂質も少ない
筋肉をつけるためにプロテインだけを意識しても、総エネルギーが不足したままでは体重を増やしにくくなります。筋肉の材料となるたんぱく質に加え、ご飯・パン・麺などの糖質、魚・卵・ナッツなどに含まれる脂質も必要です。
「鶏むね肉と野菜だけ」のような減量向けの食事を続けている場合、上半身の厚みを出したい目的とは合っていません。
原因3.一度に食べられる量が少ない
食べる必要性は理解していても、すぐ満腹になる女性もいます。このタイプは、1食を無理に増やすと胃もたれや食欲低下が起こり、翌日の食事まで減ることがあります。
一度に大量に食べるのではなく、3食に1〜2回の間食を追加し、1回量を小さくした方が続けやすくなります。
原因4.胃腸の不調があり食事を増やせない
食後の腹痛、下痢、便秘、強い膨満感、吐き気などが続く場合、単に「胃袋が小さい」と決めつけないことが大切です。食べても体重が減る、便の状態が長期間悪い場合は、運動や自己流の増量より先に医療機関へ相談してください。
原因5.ストレス・睡眠不足で食欲が落ちている
強いストレスや睡眠不足が続くと、食欲や食事のリズムが乱れる人がいます。朝起きられず朝食を抜く、仕事中に食べられない、夜に疲れ切って少量しか食べられないという流れです。
食事内容だけでなく、起床時刻、睡眠時間、食べやすい時間帯も記録すると、自分に合う改善策が見つかりやすくなります。
原因6.上半身の筋トレをしていない
体重が軽いうえに上半身の筋肉へ刺激を与える習慣がなければ、胸・背中・肩・腕の厚みは出にくくなります。特にデスクワーク中心で日常的に腕を強く使わない女性は、下半身より上半身の筋肉量が少なく見えることがあります。
原因7.姿勢や骨格の特徴が影響している
肩幅、胸郭の形、鎖骨の見え方などには個人差があります。骨格そのものを筋トレで変えることはできませんが、姿勢を整え、周囲の筋肉量を増やすことで見え方を変えることは可能です。
・体質だけを理由に諦めない
・骨格そのものを変えようとしない
・食事、筋肉量、姿勢の変えられる要素へ集中する
上半身のガリガリを改善する前に女性が確認したいこと

見た目を変える前に、健康状態を確認します。厚生労働省の情報では、成人のBMI18.5未満は「低体重(やせ)」に分類されます。ただし、BMIだけで体調や筋肉量のすべてを判断することはできません。
BMIと体重の推移を確認する
BMIは「体重kg÷身長m÷身長m」で計算できます。現在の数値だけでなく、3〜6ヶ月の体重推移も確認しましょう。
・以前から同じ体重で体調も安定している
・意図せず体重が減り続けている
・食事量は変わらないのに痩せた
・短期間で服のサイズが変わった
特に、意図しない体重減少が続く場合は、食事と筋トレだけで対応せず医療機関へ相談してください。
月経・疲労・冷えなどの変化を確認する
低体重や栄養不足は、月経、骨、筋力などの健康に関係します。月経が止まった・大きく乱れた、疲れやすい、立ちくらみがある、抜け毛が増えたなどの変化がある場合は、体型改善より健康評価を優先します。
医療機関へ相談した方がいい目安
・意図せず体重が減り続ける
・食べても下痢や嘔吐が続く
・動悸、手の震え、発汗などが気になる
・月経が止まった、または大きく乱れた
・強い倦怠感やめまいがある
・食べることへの強い恐怖や罪悪感がある
・自分だけで食事量を増やすことが難しい
これらは原因を決めるための診断項目ではありません。該当するから特定の病気という意味ではなく、自己判断で増量を進める前に相談したいサインです。
女性の上半身のガリガリを改善する食事方法

健康上の問題がなく、食事量が少ない場合は、現在の食事へ少しずつ上乗せします。最初から厳密なカロリー計算を続けるより、「毎日追加できる一品」を決める方が実践しやすい女性も多いです。
1.3〜7日間の食事を記録する
1、食べた物と飲み物を写真に残す
2、食べた時刻も記録する
3、主食・主菜がない食事へ印をつける
4、食べやすかった時間帯を確認する
5、まず1ヶ所だけ追加する
記録の目的は自分を責めることではありません。「朝は固形物が難しい」「昼は量を増やせる」など、続けられる入口を見つけるために行います。
2.毎食に主食と主菜をそろえる
基本は、ご飯・パン・麺などの主食と、肉・魚・卵・大豆製品・乳製品などの主菜を組み合わせます。
・ご飯+鮭+味噌汁
・パン+卵+ヨーグルト
・うどん+鶏肉+野菜
・おにぎり+豆腐+豚汁
・パスタ+魚や肉のソース
野菜だけで満腹になる女性は、最初に主食と主菜を食べ、野菜や汁物の量を調整してください。
3.現在より1日150〜250kcal程度を追加する
急に食事を倍にせず、まず小さな間食や一品を追加します。2〜4週間ほど体重と体調を見て、変化がなければさらに少し増やします。
・おにぎり1個
・バナナ+ヨーグルト
・食パン+チーズ
・牛乳または豆乳+果物
・卵+小さめのご飯
・ナッツ+ヨーグルト
250kcalを追加すれば必ず毎月決まった量だけ増えるわけではありません。消費量や吸収、活動量には個人差があるため、体重推移を見ながら調整します。
4.たんぱく質を3食へ分ける
一度に大量の肉やプロテインを摂るのではなく、朝・昼・夕へ分けます。筋トレを行う健康な成人では、1日体重1kgあたり1.2〜1.6g程度がひとつの目安になりますが、腎臓などの持病がある場合は医師や管理栄養士へ確認してください。
体重50kgであれば、1日60〜80g程度が目安です。通常の食事で足りるなら、プロテインは必須ではありません。
5.体重は週2〜3回、同じ条件で見る
体重は水分、便通、月経周期によって変動します。毎日の数字に一喜一憂せず、朝・排尿後など条件をそろえて測り、2〜4週間の平均で判断します。
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たくさん食べられない女性が上半身を改善するコツ

1.1日3食から4〜5回へ分ける
1食の量を増やすと苦しくなる場合は、食事と食事の間に小さな補食を入れます。10時、15時、就寝2時間ほど前など、食べやすい時間をひとつ選んでください。
2.飲み物で補う
固形物が多いとつらい場合、牛乳、豆乳、飲むヨーグルト、果物を使ったスムージーなどを活用できます。ただし、食事直前に大量の水分を摂ると満腹になりやすいため、食間に取り入れます。
3.少量でもエネルギーを足しやすい食品を使う
・ご飯に卵や納豆を足す
・パンにチーズをのせる
・ヨーグルトに果物やナッツを足す
・料理へごまやオリーブ油を少量使う
・味噌汁へ豆腐や卵を入れる
油だけを大量に足すと胃もたれする人もいます。小さじ1程度から試し、体調を確認しましょう。
4.プロテインは食事の補助として使う
プロテインは、食事からたんぱく質を確保できないときの補助です。飲むだけで上半身へ筋肉がつくものではありません。
・食事をプロテインだけに置き換えない
・一度に何杯も飲まない
・下痢や腹痛が出たら中止する
・牛乳で不調が出る人は無理に使わない
・筋トレと十分な食事を優先する
既存記事で紹介していたプロテイン商品を残す場合は、この注意事項の後へ配置してください。
女性のガリガリな上半身を改善する筋トレ4種目

筋トレは週2〜3回から始めます。連日同じ部位を追い込まず、フォームを保てる回数で終了してください。
1.台を使った斜め腕立て伏せ|胸・二の腕
1、動かない机や台へ両手を置く
2、頭からかかとまでを長く保つ
3、息を吸いながら胸を台へ近づける
4、息を吐きながら元の位置へ戻る
5、8〜12回×2セット行う
腰が反る場合は台を高くします。肩をすくめず、胸と二の腕へ刺激を感じる範囲で行います。
2.チューブローイング|背中
1、脚を伸ばして座り、足裏へチューブをかける
2、両端を持ち、背すじを自然に伸ばす
3、肘を後方へ引く
4、肩甲骨を無理に寄せすぎず戻す
5、10〜15回×2セット行う
背中に筋肉がつくと、上半身の後ろ側と横幅に立体感が出やすくなります。
3.ショルダープレス|肩
1、椅子へ座り、軽いダンベルやペットボトルを持つ
2、手を肩の横で構える
3、息を吐きながら斜め上へ持ち上げる
4、ゆっくり肩の位置へ戻す
5、8〜12回×2セット行う
肩の筋肉を適度につけると、首から腕へのラインに丸みが出ます。首や肩関節に痛みが出る場合は中止します。
4.アームカール|腕
1、両手に軽いダンベルを持つ
2、肘を体側へ添える
3、肘の位置を動かさず腕を曲げる
4、2〜3秒かけて元へ戻す
5、10〜15回×2セット行う
上腕の前側に刺激を入れ、細すぎる腕へ少しずつ厚みをつけます。慣れたら、回数を増やすより重量を小さく上げましょう。
既存記事の軽い運動10種目について
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上半身のガリガリが改善する期間と失敗しやすい習慣

見た目の変化は数週間から数ヶ月で考える
筋トレ直後は筋肉へ血液が集まり、一時的に胸や肩が膨らんで見えることがあります。ただし、実際の筋肉量や体型の変化には時間が必要です。
・1〜2週目:食事と運動の習慣を整える時期
・3〜4週目:扱える回数や負荷が少し上がる時期
・2〜3ヶ月:姿勢や肩・腕の見え方に変化を感じる人がいる
・3ヶ月以降:食事と筋トレを継続し、体型変化を積み重ねる
変化の速度には個人差があります。毎日鏡だけで比べず、月1回、同じ服装・照明・姿勢で写真を撮りましょう。
失敗1.体重だけを急激に増やそうとする
短期間で一気に食べると、胃腸がつらくなり継続できません。体脂肪だけが増え、お腹や下半身の変化が先に気になる場合もあります。少量追加し、2〜4週間単位で調整してください。
失敗2.プロテインだけで食事を済ませる
上半身を変えるには、たんぱく質だけでなく総エネルギー、糖質、脂質、ビタミン、ミネラルが必要です。プロテインは不足を補うものとして使います。
失敗3.胸だけを毎日鍛える
胸だけを連日鍛えると、肩周りの痛みや疲労につながることがあります。胸・背中・肩・腕をバランスよく行い、回復日を設けます。
失敗4.有酸素運動を増やしすぎる
健康のためのウォーキングは問題ありませんが、体重を増やしたいのに長時間のランニングなどで消費量だけを増やすと、必要な食事量も多くなります。運動量を増やした日は、食事や補食も調整してください。
失敗5.姿勢だけで改善しようとする
姿勢を整えると上半身の見え方は良くなります。ただ、体脂肪や筋肉量が少ない場合、ストレッチだけでは厚みは増えません。見た目の土台となる食事と筋トレを外さないことが重要です。
女性の上半身のガリガリ改善に関するよくある質問

上半身だけ太ることはできますか?
脂肪を上半身だけへ狙ってつけることは困難です。ただし、胸・背中・肩・腕を筋トレすれば、上半身の筋肉量を重点的に増やすことはできます。全身の体重を緩やかに増やしながら、上半身を鍛える方法が現実的です。
胸元やデコルテだけふっくらさせられますか?
デコルテ周辺の脂肪だけを増やすことは選べませんが、大胸筋を鍛え、姿勢を整えることで胸元の見え方を変えられる可能性があります。デコルテに特化した内容は別記事をご覧ください。
ガリガリなデコルテをふっくらさせるためには、「デコルテ周辺の脂肪量を増やす」「大胸筋の筋肉量を増やす」などが大きなポイント。そのためにやるべきことはいくつかありますが、これらを実現して実際にデコルテや全身のガリガリさを改善したクライアントさんもいます。 デコルテがガリガリに見...
筋トレをすると女性でもムキムキになりませんか?
週2〜3回、自宅で軽い負荷から行って急にムキムキになる可能性は高くありません。まずは正しいフォームを覚え、8〜15回できる負荷で始めてください。
プロテインは1日何回飲めばいいですか?
回数を先に決めるのではなく、食事で不足するたんぱく質を補います。食事で足りていれば不要です。1回分から試し、腹痛や下痢がないか確認してください。
体重が増えない場合はどうすればいいですか?
2〜4週間、食事と体重を記録し、変化がなければ1日100〜150kcal程度を追加します。それでも減少が続く、食欲不振や胃腸症状がある場合は医療機関へ相談してください。
下半身は太いのに上半身だけガリガリです
脂肪のつき方、筋肉量、むくみ、姿勢などが複合している可能性があります。さらに食事を減らすと上半身が細くなることもあるため、全身の減量だけで解決しようとせず、上半身の筋トレと下半身の状態の見極めを分けて考えます。
まとめ|女性のガリガリな上半身は食事と筋トレで段階的に改善する

女性の上半身がガリガリに見える背景には、体脂肪の少なさ、胸・背中・肩・腕の筋肉量、姿勢などが関係します。改善の中心は、食事量を少しずつ増やしながら上半身へ筋肉をつけることです。
・まずBMI、体重推移、月経、胃腸の状態を確認する
・意図しない体重減少や体調不良があれば医療機関へ相談する
・3〜7日間の食事を記録する
・主食と主菜を毎食そろえる
・1日150〜250kcal程度を段階的に追加する
・食べられない人は4〜5回へ分ける
・胸、背中、肩、腕を週2〜3回鍛える
・2〜4週間単位で体重と体調を確認する
体型は数日で完成するものではありません。食べられる量、運動経験、体調に合わせて小さく始め、続けられる方法を積み重ねましょう。
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