「歩くときは、お尻に力を入れた方がヒップアップする」と聞いたことはありませんか?お尻を締めながら歩けば、普段の移動が筋トレになりそうですよね。
結論からお伝えすると、歩行中にお尻の筋肉が自然に働くことには意味があります。ただし、最初から最後までお尻を強く締め続ける必要はありません。
必要以上に力むと、お尻が硬く張る、腰が反る、歩幅が狭くなるなど、狙いとは逆の変化が起こることもあります。大切なのは「お尻へ力を入れること」ではなく、自然な歩行の中で必要な瞬間に働かせることです。
・お尻に力を入れて歩くと身体に起こる変化
・自然にお尻を使って歩く5つの効果
・お尻を締めすぎて歩く4つのデメリット
・お尻を自然に使う4つの歩き方
・力を入れすぎているか判断するセルフチェック
・ヒップアップしたい人が追加したい運動
などを、神戸・御影にあるパーソナルジムIZURU代表 / 伊藤出が解説します。
結論|お尻に力を入れて歩くより自然に使うことが大切

歩く動作では、大殿筋や中殿筋などのお尻の筋肉が働きます。身体を支える、股関節を安定させる、後方にある脚を前へ運ぶ準備をするなど、お尻は歩行に欠かせない筋肉です。
ただし、歩いている間ずっと最大限に収縮するわけではありません。筋肉は必要な局面で働き、次の局面では緊張を弱めます。この切り替えがあるからこそ、滑らかに歩けます。
軽く意識することと強く締め続けることは違う
普段お尻を使えていない人が、最初に筋肉の存在を確認するため軽く意識するのはひとつの方法です。後ろ脚が身体の後方へ残る瞬間に、お尻が少し硬くなる感覚を確かめる程度で十分です。
一方、「お尻の穴を閉じるようにギュッと締める」「歩いている間ずっと力を抜かない」という方法では、動きが固まりやすくなります。力が強いほど効果が高いわけではありません。
ヒップアップには歩き方だけでなく原因への対応が必要
歩き方を整えると、お尻へ適度な刺激を加えやすくなります。ただ、垂れて見える原因が脂肪の多さ、筋肉量の低下、骨盤や股関節の捻じれ、お尻の張りなどであれば、歩き方だけですべて解決できるとは限りません。
お尻が大きく見える方は、まずタイプを確認してください。
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お尻を自然に使って歩くことで期待できる5つの効果

効果1.股関節や骨盤を安定させやすい
歩くと片脚で身体を支える瞬間があります。このとき中殿筋などが働き、骨盤が大きく左右へ傾かないよう支えます。
お尻が適切に働けば、膝が内側へ倒れる、骨盤が横へ逃げるといった動きを抑えやすくなります。ただし、お尻を強く締めることと関節が安定することは同じではありません。
効果2.姿勢を保ちやすくなる
大殿筋は骨盤や大腿骨につながり、立位姿勢の維持にも関わります。自然に働くことで、上半身を起こしたまま身体を前へ運びやすくなります。
ただし、胸を張って腰を反らせる必要はありません。姿勢を良くしようとしてお尻と腰を固めると、かえって疲れやすくなります。
効果3.股関節を後方へ伸ばしやすくなる
身体が前へ進むと、支持脚は自然に後方へ残ります。この場面では股関節が伸び、お尻の筋肉が働きます。脚を前へ大きく出すより、身体を前へ運んだ結果として後ろ脚が残ることがポイントです。
効果4.普段の歩行が軽い運動になる
お尻は身体の中でも大きな筋肉です。歩行中に脚だけでなく股関節周辺も使えると、全身運動としての質が上がります。
ただし、お尻を意識しただけで消費カロリーが大幅に増えるわけではありません。ダイエット効果を高めたい場合は、歩行時間、速度、頻度、食事量も関係します。
効果5.脚の捻じれを抑えやすくなる
お尻の外側が適切に働くと、歩行中に膝が内側へ倒れにくくなります。結果として、前ももや外ももなど特定部位への負担を減らせる可能性があります。
・股関節や骨盤を安定させやすい
・自然な姿勢を支えやすい
・股関節を後方へ伸ばしやすい
・歩行を全身運動にしやすい
・膝や股関節の捻じれを抑えやすい
お尻に強く力を入れて歩く4つのデメリット

デメリット1.お尻が硬く張って大きく見える
筋肉は力を入れると収縮して硬くなります。歩くたびに強く締め、長時間その緊張を繰り返すと、お尻が張って盛り上がって見えることがあります。
「鍛えれば小さくなる」と考えてさらに力を入れると、張りが強くなる可能性があります。痩せているのにお尻だけ大きく見える方は、まず余計な緊張を抜くことが必要です。
デメリット2.腰を反って歩きやすい
お尻を強く締めようとすると、腰や背中まで一緒に緊張する人がいます。骨盤を前へ押し出したり、胸を張って腰を反らせたりすると、歩いた後に腰が張ることがあります。
デメリット3.歩幅が狭くなる
お尻を固め続けると、股関節を滑らかに動かしにくくなります。その結果、脚が後方へ伸びず、歩幅が狭いチョコチョコ歩きになることがあります。
デメリット4.歩くと疲れやすくなる
本来休む局面でも筋肉へ力を入れ続ければ、余分なエネルギーを使います。お尻だけでなく、前もも、ふくらはぎ、腰まで力むと、短時間でも疲労感が強くなります。
・お尻を最大限に締めない
・お尻の穴を閉じ続けない
・胸を張って腰を反らさない
・歩幅を無理に広げない
・痛みや張りが出たら一度力を抜く
お尻を自然に使う4つの歩き方

手順1.歩く前に全身の力を抜く
両肩をすくめてストンと落とし、腕や脚を軽くぶらぶら揺らします。お尻がすでに硬い場合は、手のひらで左右へ揺らして緊張を緩めます。
手順2.頭を高い位置に置く
胸を張るのではなく、頭が上から軽く引っ張られているように立ちます。足裏全体で体重を支え、つま先や踵だけへ偏らない位置を探します。
手順3.脚を出すより身体を前へ運ぶ
脚を前へ大きく出そうとせず、頭やみぞおち付近を前へ運ぶイメージで進みます。身体が前へ移動すると、脚は自然についてきます。
手順4.後ろ脚を自然に残す
身体が前へ進んだ結果、支持脚が少し後方へ残ります。この瞬間にお尻へ軽い刺激が入れば十分です。自分から強く地面を蹴ったり、お尻を締めたりしないでください。
・肩、腕、お腹、お尻の力を抜く
・頭の位置を高くする
・身体の中心を前へ運ぶ
・後ろ脚は自然に残す
・着地音が大きくならないよう静かに歩く
・お尻は必要な瞬間だけ働かせる
ヒールを履く方は、靴に合わせた歩き方も確認しておきましょう。
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お尻へ力を入れすぎていないかセルフチェック

立っているだけでもお尻が硬い
両脚で楽に立ち、お尻へ触れてください。運動していないのに常に硬い場合は、無意識に締め続けている可能性があります。一度息を長く吐き、柔らかくなるか確認します。
歩くと腰や背中が張る
お尻を意識した途端に腰が反る、背中まで緊張する場合は力みすぎです。お尻を使おうとする意識を外し、腕を楽に振って歩きます。
意識するほど歩幅が狭くなる
普段より歩幅が狭くなる、脚が前後へ動かしにくい場合も締めすぎのサインです。歩幅は無理に広げず、まず脱力したときの歩きやすさを優先します。
少し歩いただけで疲れる
お尻、前もも、ふくらはぎがすぐ疲れる場合、特定の筋肉へ負担が偏っている可能性があります。力を入れる方法を一度やめ、自然に歩いたときとの差を比べてください。
・立っているだけでお尻が硬い
・歩くと腰や背中が張る
・意識するほど歩幅が狭くなる
・歩行中に呼吸が浅くなる
・少し歩くだけで下半身が疲れる
・歩いた後にお尻がパンパンになる
お尻に力を入れて歩く効果に関するよくある質問・まとめ

お尻を締めて歩くとヒップアップしますか?
お尻の筋肉へ刺激は入りますが、強く締め続ければ必ずヒップアップするわけではありません。自然な歩行、筋力トレーニング、体脂肪の調整などを目的に合わせて組み合わせます。
お尻の穴を締めて歩くと骨盤底筋も鍛えられますか?
意識するきっかけにはなりますが、歩行中に締め続けるだけで十分なトレーニングになるとは限りません。尿漏れや骨盤周辺の症状がある場合は、自己流で力み続けず専門家へ相談してください。
歩くときは踵とつま先のどちらから着地しますか?
踵だけを強く打ちつけたり、つま先で地面を突いたりする必要はありません。歩く速度や靴によって接地は変わるため、着地場所を固定するより、身体を滑らかに前へ運ぶことを優先します。
お尻を引き締めるにはウォーキングだけで十分ですか?
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まとめ
お尻に力を入れて歩くことで、筋肉の働きを意識しやすくなります。ただし、歩行中ずっと強く締める必要はありません。
・お尻は歩行中に自然に働く
・軽く意識することと締め続けることは違う
・自然に働けば股関節や骨盤を支えやすい
・締めすぎるとお尻や腰が張りやすい
・脚を出すより身体を前へ運ぶ
・後ろ脚が残る瞬間に刺激が入れば十分
・大きなヒップアップには筋トレや食事も必要
頑張ってお尻を固めるより、全身の余分な力を抜いて滑らかに歩くこと。毎日の移動で実践しやすく、身体への負担も抑えやすい方法です。
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