股関節が90度しか開かず、開脚ができない。そんな悩みを改善するには、股関節周辺の筋膜を緩めることで開脚ができるようになります。
この記事では、
・股関節が90度しか開かない、開脚ができない原因
・開脚をする5つの方法
などを解説します。
今回の記事の内容
股関節が90度しか開かない原因

原因は、以下の通り。
3つの組織が硬くなっている
股関節が90度しか開かない方に共通するのは、
・皮膚
・筋膜
・筋肉
などが非常に硬くなっているということ。これらの組織が硬くなると、可動域が制限されたり柔軟性が低下します。開脚ができない方の場合、特に内もも周辺にある筋膜や筋肉(内転筋)が硬くなりがち。

これらの組織を適切に緩めることができると、開脚ができるようになります。ではそもそもなぜ、内ももなどの組織が硬くなってしまうのでしょうか?
一番の原因は運動不足
最も多い原因は、
運動不足、動かさなすぎ
です。
・デスクワークを長時間している
・スマホを使って1日ゴロゴロしている
・階段などを使わず、自動で動くものを使用する
など、身体を動かさないことが習慣化すると、
・筋肉が弾力を失う
・硬くなって、委縮する
・筋肉の硬さに影響を受け、筋膜や皮膚も硬くなる
・身体の柔軟性が低下して、開脚ができなくなる
などの変化が起こります。
身体が硬くて前屈ができない。この悩みは「楽な姿勢で2分間前屈する」ことで改善が可能です。前屈するためには、前屈をする。このシンプルな考え方が重要です。 この記事では、 ・どこが硬い?前屈ができない原因 ・前屈できないデメリット ・前屈をする2つの方法 などを解説します。 どこ...
内股になる癖がある
また日頃の姿勢も内ももが硬くなる原因の1つ。例えば、内股状態で座ったり立っている。


こういう姿勢は内もも付近にストレスがかかります。これらによって、内もも周辺の筋肉が硬くなって開脚がしづらくなるんですね。
足の内側に体重が乗る癖がある
さらに問題なのは、
立つ・歩くときに足の内側に体重が乗る
ということ。


自然な状態で立つと体重は「踝の真下」あたりに乗ります。

足の内側に体重が偏った状態で過ごすと、内もも付近にストレスがかかる。その結果、開脚しづらくなります。
では具体的に、どうすれば開脚できるようになるのでしょうか?
股関節が90度しか開かない!開脚をする方法①:太もも周りを擦る

まず最初は、硬くなっている太もも周りの皮膚を柔らかくしていきましょう。
1、軽く開脚した状態で内ももを擦る
1、地面に座り、脚を開く
2、膝を軽く曲げる
3、この状態で内もも辺りを軽く擦る
4、1分間行う
2、軽く開脚した状態で前ももを擦る
1、地面に座り、脚を開く
2、膝を軽く曲げる
3、この状態で前もも辺りを軽く擦る
4、1分間行う
3、軽く開脚した状態で外ももを擦る
1、地面に座り、脚を開く
2、膝を軽く曲げる
3、この状態で外もも辺りを軽く擦る
4、1分間行う
4、軽く開脚した状態で裏ももを擦る
1、地面に座り、脚を開く
2、膝を軽く曲げる
3、この状態で裏もも辺りを軽く擦る
4、1分間行う
これらができると、次は軽く内転筋などを動かして緩めていきましょう。
股関節が90度しか開かない!開脚をする方法②:内転筋などを気持ちよく動かす

ここからお伝えする方法は、
・できるだけリラックスして気持ちよく動く
・痛みや不快感を出さないように動く
などに注意して、行いましょう。
1、膝を外側へ一気に落とす
1、仰向けの状態になり、両膝を立てる
2、脚を揃えて、リラックスする
3、口から息を吐きながら、両膝を外側に開く
4、20回行う
2、脚を浮かせて膝を開く
1、仰向けの状態になり、両手をお尻に下に敷く
2、脚を地面から浮かせ、リラックスする
3、口から息を吐きながら、両膝を外側に開く
4、20回行う
3、膝を90度の状態で膝を開く
1、仰向けの状態になり、両手をお尻に下に敷く
2、脚を地面から浮かせ、膝を90度に曲げる
3、口から息を吐きながら、両膝を外側に開く
4、20回行う
4、脚を伸ばした状態で脚を開く
1、仰向けの状態になり、両手をお尻に下に敷く
2、脚を天井方向に伸ばす
3、口から息を吐きながら、両脚を外側に開く
4、20回行う
5、脚を開脚した状態で小さく弾ませる
1、仰向けの状態になり、両手をお尻に下に敷く
2、脚を天井方向に伸ばし、開脚する
3、開脚した脚を弾ませるように開く
4、30回小さく行う
内ももが硬い方は、動きながら筋肉を緩める方が効果的です。次はさらに開脚の角度を広げられるように、筋膜を緩めていきます。
股関節が90度しか開かない!開脚をする方法③:座った状態で筋膜を緩める

次はストレッチングを行いますが、ここでの注意点は、
・強い抵抗感、不快感を出さない
・必ず2分間以上気持ちよく伸ばし続ける
など。1回でも変化が出るので、早速行いましょう。
1、足裏を合わせて前屈
1、地面に座り、足裏を合わせてカエル足になる
2、その状態で、不快感の出ない範囲で前屈する
3、前屈した状態で、2分間キープする

2、膝を曲げて開脚+前屈
1、地面に座り、開脚をする
2、軽く膝を曲げる
3、その状態で、不快感のない範囲で前屈する
4、前屈した状態で、2分間キープする

3、脚を伸ばして開脚+前屈
1、地面に座り、脚を伸ばして開脚をする
2、その状態で、不快感のない範囲で前屈する
3、前屈した状態で、2分間キープする

4、脚を伸ばしてさらに開脚+前屈
1、地面に座り、脚を伸ばして先ほどよりも開脚をする
2、その状態で、不快感のない範囲で前屈する
3、前屈した状態で、2分間キープする

ここまで適切にできたら、
・開脚する範囲を広げる
・前屈を深める
という手順で緩めていけば、ベチャっと開脚した状態で前屈できるようになります。
股関節が90度しか開かない!開脚をする方法④:壁を使ったストレッチングで筋膜を緩める

上記の方法がやりづらい方は、壁を使ってストレッチングを行ってみてください。
1、膝を90度で開脚
1、壁の前で仰向けになり、両膝を90度に曲げる
2、脚を揃え、両膝をパカっと開く
3、2分間キープする

2、膝を軽く曲げて開脚
1、壁の前で仰向けになり、脚を壁に当てる
2、その状態から開脚し、膝を軽く曲げる
3、開脚した状態で2分間キープする

3、脚を伸ばして開脚
1、壁の前で仰向けになり、脚を壁に当てる
2、その状態から、脚を伸ばした状態で開脚する
3、2分間キープする

この方法は自分の力で伸ばそうとしないため、難しいテクニックも不要です。お風呂上りに行うと、より効果的ですね。
股関節が90度しか開かない!開脚をする方法⑤:姿勢や動作を自然な状態に直す

上記の方法とあわせて、日頃の姿勢や歩き方などを改善。すると、根本的に内ももを柔らかい状態で維持できます。別の記事で解説してるので、ぜひ参考に実践してみてください。
座り方の改善方法
開脚したい方は、「お姉さん座り」「内股で座る」などを避けましょう。基本的には、あぐらや正座がおすすめです。以下の記事で詳しく解説しますね。
デスクワーク中の座り方が崩れると、身体のたるみが増してしまう。逆に崩れた座り方を直すと、身体を引き締められる可能性があります。さらにちょっとしたエクササイズを行うことで、「脚やせ」「お腹痩せ」などもできます。 この記事では、 ・オフィスで実践してほしい座り方を習得する4ステップ ・デスクワ...
立ち方の改善方法
立ち方で気をつけたいのは、脚を内側に捻ったり内側重心になること。足裏全体で体重を支え、軽い出っ尻状態で立つ。こういう立ち方ができると、内転筋へのストレスが軽減されて開脚しやすくなります。
立ち方や重心を自然な位置に直すと「前ももの張り」「ふくらはぎの張り」「外ももの張り」「肩こり」「腰痛」「体の疲れ」などが改善するんですね。今何をやっても痩せない方は、立ち方を改善することがカラダの悩みを根本改善するポイントになるはず。 この記事では、 ・自然な立ち方&重心位置とは ・自然な...
歩き方の改善方法
歩くときも脚を内側に捻ったり、足の内側で着地するのを避けたいところ。以下の記事で詳しく解説しています。
「歩き方を変えたら痩せた!」そんな方も多くいます。自然な歩き方ができると、今よりも「太もも痩せ」「ふくらはぎ痩せ」「むくみ改善」などができます。歩くときのポイントは、重心を前に運ぶこと。 この記事では、 ・自然な歩き方を習得する4つの手順 ・ダイエットを目的とした歩き方 などを解...
ヒールでの歩き方。身体の使い方を少し変えるだけで「お腹痩せ」「脚やせ」「ヒップアップ」など、女性らしいスタイルの良い体へと変わることができます。 この記事では、 ・ヒールを履くと脚が太くなる原因 ・ヒールで脚やせする方法 などを解説します。 ヒールを履くと脚が太くなる原因 ...
ここまでの流れで開脚できるようになるので、ぜひ参考に実践してみてください。
股関節が90度しか開かない!開脚ができない原因と5つの改善方法のまとめ

今回は、足が90度しか開かない方必見!開脚ができない原因と5つの改善方法について解説しました。
・開脚できないのは、筋肉や皮膚が硬くなっているから
・特に内もも付近の組織が硬くなると開脚がしづらくなる
・改善のためには、まず内もも周辺の皮膚を柔らかくする
・体操などを活用して、内転筋などを緩める
・そして、ストレッチングで内ももなどの筋膜を緩める
・日頃の姿勢や動作を自然な状態に直す
・この一連の流れができれば、開脚ができるようになる
開脚できないという悩みは、先天的に骨格に問題なければ十分今からでも改善可能です。適切な方法ができると1日でも変化が実感できるので、ぜひ開脚できないと悩む方は実践してみてください。今回は以上です。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

コメント